下鴨納涼古本まつりで出会った本がゼミの教科書になった

大学3年生の夏休みから新学期にかけての話です。 関西出身であるにも関わらず〇回生と言わないのは負けた気がしますが、もはや関東で大学生になってしまったので仕方ありません。

下鴨納涼古本まつり

8月16日、ちょうど開催期間中に帰省していたため、友人と行ってきました。 下鴨神社境内、ただすの森で毎夏行われているようです。

下鴨納涼古本まつりの様子

理工書はあまり多くない印象ですが、多種多様な本・絵本・辞書がすし詰めになっています。 朝まで雨が降っていたため、本に影響があったり中止になってしまわないか心配されましたが、ブルーシートで本は死守されたようでした。

情けないことに文学等に疎いためなかなか食指の動く本が見つけられずにいましたが、吉岡書店を通りがかったとき、すぐに目に留まったのがこの本でした。卒業研究に向けて研究室配属を控えているものの、もひとつ志望分野を絞り込めていなかったため無意識におもしろそうな本を探していたのでしょうか。

そして即座に購入。1500円。最終日ということもあって一段と安くなっていました。

買った本の紹介

Applied Abstract Algebra | SpringerLink

学部生向けの応用代数の本で、ブール代数や符号理論、暗号理論などについて書かれています。
(目次は上のリンクにあります)

序章にある Interdependence Chart を見ると、大まかに2部構成になっているようです。 9節までが束の話?で、10節以降が群から符号理論や暗号理論等に進むものになっているようです。 持っている本なのに言い切りでないなのはまだ全然読めていないためで、読むにつれてここの表現が詳細になったり、別の記事へのリンクが追加されるかと思います。

研究室配属

理工学部の数学科では、3年後期になると5人ほどずつ研究室に配属されて、週1回のゼミに参加するようになります。

後輩向け?情報

当然、分野や専門に応じて人気不人気があるので、成績上位者から優先的に枠が与えられるのですが、志望順位優先なのが落とし穴です。 成績がいくら良かろうと志望順位の高い人がいればそちらが優先されるわけですから、学生にとても悪名が高いシステムです。

極端な例ではありますが、成績が学科7位であっても、第一希望の研究室が上位6人で埋まり、かつ他の人たちの第一希望に自分の希望研究室がとられてしまった場合、希望が全く通りません。 そのため、自分の立ち位置をなんとなく見極めて行けそうなところを第一希望に書く必要があります。

とはいえ、学生の興味は思ったより多様で多くの人が希望通りの研究室に進んでいるという話もあるため、そこまで心配することはないと思います。

配属

無事、第一希望の青木研究室に配属されました。 応用代数なども含めて、広くいろいろな分野についてやってよいとおっしゃっていたことが決め手でした。

そして初週の授業で上の本を紹介し、みんなの「いいんじゃない?」を頂いたため、ゼミでの教科書になりました。 半期でみんなの興味が重なるところ(符号理論等)に触れたいため、10節から大急ぎで進めていこうという話です。

がんばるぞー!